またまたピンチ力のお話です。
・クラッシュ力(握りつぶす力)
・ピンチ力(指先で掴む力)
・ホールド力(握ったまま離さない力)
この中のピンチ力(指先で掴む力)が日常で使う機会が多く、鍛えることがお勧めというのは前回の記事で書いた通りです。
そしてピンチ力を鍛えるためにはブロックウェイトを使うのが良いとも書きました。
しかしブロックウェイトみたいなマニアックな握力トレーニング器具は持っていないという人も多いかと思います。
ブロックウェイト
ブロックウェイトは持っていないけどピンチ力はすぐ鍛えたい!て人にはプレートピンチがお勧めです。
プレートピンチとはウェイトトレーニングで使うバーベルプレートを使ったピンチ力トレーニングのことです。
バーベルのプレートであればジムや公共のトレーニング施設に行けばあります。
片面がフラットじゃないといけないという条件がありますが、それでもブロックウェイトよりは馴染みがある人は多いでしょう。
どのように使うかというと、このように使います。
二枚のプレートを重ねて持ち上げます。
ここで重要なのは片方の面がフラットな状態のプレートを使うことです。
指を引っかけるところが少しでもあるとピンチ力のトレーニングとして成り立たなくなります。
プレートの厚みはメーカーによってさまざまですがとにかく片面がフラットなことが重要です。
最近販売されているプレートの中では画像にもあるようなパワーリフティング用のプレートが良いです。
通常のジムにあるラバープレートは持ちやすいように片面フラットでは無くなっているので、このような片面フラットなプレートはなかなかお目にかかれないです。
(私も探すのに苦労しました)
やり方は1回持ち上げるだけでも良いですし、複数回持ち上げるのでもかまいません。
こちらもブロックウェイトと同様に炭酸マグネシウム(チョーク)等の滑り止めをつけてから挑戦して下さい。
このプレートピンチですが、「握力王」という雑誌でも紹介されています。
元祖握力王のリチャードソリンもプレートピンチを推しています。
※リチャードソリン:COC.No3の最初の認定者。元祖握力王
リチャードは片面フラットな20㎏プレートを2枚重ねて掴みあげるのは相当な難易度だと話しています。
実際にリチャードも苦労したそうです。
20㎏プレート2枚が持ち上がれば握力王レベルです。
もちろん日本人で20㎏プレート2枚のリフトに成功している人はかなり少ないです。
握力には自信あるという人は是非15㎏プレート2枚から挑戦してみて下さい。
15㎏プレート2枚でも相当な難易度です。
15㎏プレート2枚を難なく上げられる場合はCOC.No3も閉じるポテンシャルを秘めているかもしれません。
また前回も書いた通りピンチ力のトレーニングということで、デッドリフトのグリップに不安がある人にもお勧めです。
グリップが苦手な人は滑り止めのチョークを付けてもデッドリフトで滑ってグリップアウトしてしまいます。
それを更に滑りやすいプレートを使ったピンチ力トレーニングを行うことで握力(ピンチ力)を鍛えつつ同時にチョークの扱いも上手くしていこうということです。
滑り止め(チョーク)をプレートに付ける場合はバーベルのシャフトと違って塗装も塗ってあり、ローレットのギザギザも無いのでチョークが馴染みにくいですし、滑りやすいです。
敢えて滑りやすい物にチョークを使って挑むことで、チョークの上手な扱い方やコツも練習することが出来ます。
※ジムでやる場合はチョークの使用許可をちゃんと得ましょう。
片面フラットなバーベルプレートを使ったピンチ力トレーニングである「プレートピンチ」
是非行ってみて下さい。